[レポート]第1回 流通・小売・消費財業界 MeetUp #tableau
DI部の川崎です。
Tableauの業界カットのミートアップシリーズ、「流通・小売・消費財業界 MeetUp」の第1回が開催されましたので、レポートしていきたいと思います。
ミートアップ概要
冒頭で主催のTableau 芦谷さんから、このミートアップについての説明をしていただきました。
- Tableauのコミュニティには、業界カットのMeetupが多数存在する。
- 流通・小売・消費財業界を対象としたMeetUpの第一回目。
- Meetupのコミュニケーションを双方向でやりたい。
- 特に、横方向のつながり。
- 質疑応答、QAの時間をきっかけに、話をスタートさせていただければと。
アジェンダ
- お客様事例セッション
- (1)「Tableau で苦労したことと今後の展望 ~既存BIからの脱却とビジネスユーザーへの浸透~」 ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 原口様
- (2)「データビジュアライズを通じたPDCAサイクルの高速化 〜社内コミュケーションをTableauプラットフォームで改善〜」 ナイキジャパングループ合同会社 吉村様
- Tableau アップデート
- セルフサービスデータ準備ツール Maestro デモ紹介
- MeetUpの今後に向けて
- 懇親会
(1)「Tableau で苦労したことと今後の展望 ~既存BIからの脱却とビジネスユーザーへの浸透~」 ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 原口様
- ジョンソン・エンド・ジョンソン社
- 3カンパニー+ヤンセンファーマ(製薬)
- メディカルカンパニー
- ビジョンケアカンパニー
- コンシューマカンパニー ←原口さんの所属
- 消費者向け製品の製造販売
- 代表的な製品:バンドエイド、ベビー用スキンケア、ニコレット、頭痛薬
- 消費者向け製品の製造販売
- 3カンパニー+ヤンセンファーマ(製薬)
- データ分析(Tableau)のこれまでの経緯
- 2014年
- POS分析システムで初めてTableauを使った
- Before: MS Accessを使って分析
- → パフォーマンス、データの点で制限大
- After: パフォーマンス、扱うデータ量が圧倒的に増加
- 参照頻度が月→日単位レベルに変更
- Before: MS Accessを使って分析
- POS分析システムで初めてTableauを使った
- 2016年
- Cognos PowerPlay
- 月単位での参照のみ、目的別にデータソースが異なる
- → 日単位参照可能、同一TDEで分析可能
- 営業メンバーは基本毎日ログインして自分のレポートを参照している。
- 月単位での参照のみ、目的別にデータソースが異なる
- Cognos PowerPlay
- 2017年
- Tableauサーバをシンガポールに移行、DBをRedshiftに変更
- それによりTDEの抽出時間短縮
- 2014年
- Tableau導入経験より
- 1/6 なぜ選んだか
- US本社側で社内スタンダード
- 外資では準拠が重要
- 2/6 第一印象は断然はやい
- データ量を増やし、念願の日別管理に踏み出す
- 月別、目的別のマート→日別TDE1つ
- 一方で限界も
- 何億件:ちょっときびしい
- 何十億件:きびしい
- 3/6 ユーザーは最初とまどった、その後ファンになった
- 使い方:自由分析
- 自分たちでレポートを作成する
- リリース後の混乱:少なかった
- シンプルな表の作成は簡単、ユーザ50人以下
- 4/6 作成したダッシュボードの参照頻度
- 当初は比較的少なかった
- リリース後に一般用ダッシュボードを作成
- 自分用カスタマイズしたレポートを参照
- 現在は多くの人が利用
- 5/6 データの視覚化
- グラフ 表
- どちらを使うかは人、ポジションによる
- マネージメント層:グラフを好む
- 推移、状況をぱっとみたい
- 現場:目標と実績の正確な数値を知りたい
- グラフ 表
- 6/6 今後の展望
- 開発、ベースダッシュボード作成
- 統計分析、第三者データの利用(天気、温度、湿度など)
- 常に変化する多岐にわたる要望をアジャイル方式で優先付け
- 1/6 なぜ選んだか
- 参考レポート
- 1 都道府県別 売上状況
- 2 顧客別 支払い区分状況
- 3 売上トラッキングレポート
- マップの利用 → 日本海側だけ、といった現象が一目瞭然だった
- まとめ
- ユーザーへの展開方法
- 1. ハンズオン(特に100人以上が対象の場合)
- 2. トレーニングは自社データで(まずは実際のデータを使う)
- 3. マネジメントの理解は必須
- ユーザーへの展開方法
(2)「データビジュアライズを通じたPDCAサイクルの高速化 〜社内コミュケーションをTableauプラットフォームで改善〜」 ナイキジャパングループ合同会社 吉村様
- 2部門 50人でTableauを利用
- Tableauを利用することで、オペレーション計画が浸透
- 取り組み内容を紹介
- コンテンツ
- 1 何に困っていたのか
- 2 何をしたのか
- 3 どんな効果が出たのか
- 4 エピソード
- 1 何に困っていたのか
- 事象
- 要因:期日に納品ができない
- ビジネスインパクト:想定外のコストが増える
- → 出荷キャパシティオーバー
- 現場で困っていたこと
- コミュニケーション
- リスクの発信と対応の遅れ
- 影響を具体的に伝えられない
- 情報
- 迅速にデータを用意して報告ができない
- 異なる単位で情報交換している
- コミュニケーション
- 2 何をしたのか
- プロセス改善
- Before
- 確認できない
- 情報不足
- リアクション
- NEW
- ワンナンバー
- リスク共有
- アクション
- 対策を考える時間にあてる
- 双方の共通の基準、不足していた情報を網羅しビジュアル化
- Before
- 会議体のリセット
- ダッシュボードを活用してシナリオベースにアクションを検討
- PLAN
- DO/CHECK
- ACTION
- 再構築した
- ダッシュボードを活用してシナリオベースにアクションを検討
- プロセス改善
- 3 どんな効果が出たのか
- ビジネス成果
- ユーザーの声
- 納品の精度が上がった
- コストセービング
- 意思決定のスピードが大幅にアップ
- シニアマネジメントレベルへの報告
- あのまま伝える
- 無駄のない人員計画
- リスク検知の遅れを改善
- データ更新に特定の人に依存しない
- デイリーレポート更新
- 電話・メール確認作業 不要に
- Weeklyレポート作成(パワポ)時間短縮
- ユーザーの声
- ビジネス成果
- 4 エピソード
- 3つのポイント
- スコープコントロール
- フェーズアプローチ
- プロセス改革
- スコープコントロール
- マネジメントの関与
- 見たい内容は人によりばらばら
- 本当に必要な項目だけに絞る
- プロセス改革
- 使われないレポート
- しっかりやった
- 現場レベルの人間
- 走らせながら良くしていく
- フェーズ1
- データソース作成
- ダッシュボードリリース
- フェーズ2
- ダッシュボード修正
- コンテンツ追加
- フェーズ3
- ダッシュボード軽量化
- ミーティングリセット
- 3つのポイント
- Tableauという新しいコンテンツに対する反発
- 現場の人 Excelでデータを見ていた
- 裏側のデータが、すぐには信用できない
- ExcelとTableauで、まったく同じ内容のデータを作成
- Tableauが正確なデータであることを示す
- 不信感に丁寧に対応していく
- Tableauのバリューを見せていくことで、
- 最終的には、Tableauへの反応ががらっと変わった
- まとめ 3つのポイント
- プロセス改革
- ツール開発ではなく
- プロセス改革のエンジンとして、ダッシュボード導入
Tableau アップデート セルフサービスデータ準備ツール Maestro デモ紹介
主催の芦谷さんから、データ準備ツールMaestroの紹介と、詳細なデモがありました。
この製品については、近いうちにアップデートがあるそうなので、公式の発表を待ちたいと思います。
まとめ
Tableauの業界カットのミートアップに初めて参加させていただきました。
立ち見が出るほどの盛況で、参加者の熱意を感じたのと、個人的には、以前ご支援させていただいたお客様とコミュニティの場で再会でき、Tableau Jediの方も交えてTableau談義ができたのが良かったです。
機会があれば、次回以降も参加していきたいと思います。